ビカッシュ・クマール(スーリヤ校第五期卒業生)
<日本語の通訳になって日系企業で働きたい>
出身:マフラル村、父の職業:農家・労働者、母の職業:主婦、兄弟:弟一人・妹一人。17歳。
2016年3月、スーリヤ校を優秀な成績で卒業後、ギヤン・バハルティ高校11年生の学年に入学しました。この高校は私立で、CBSE(インド中央政府の教育機関)に登録されています。ここで大学の教養課程に相当する教育を2年間(11年生・12年生の間)受けました。ビカッシュは理系を選択しておりましたが、専門課程では英語学科に進みたいと考えています。
2018年3月から4月にかけて、12年生修了のインド全国統一試験を受験しました。試験結果は2018年5月末、発表されました。見事合格いたしました。この結果を、ガヤ大学の専門課程に入学を申請します。英語学科を専攻する予定です。合否が決定されるのが、9月か10月頃になる予定です。
スーリヤ校在学中の小さなころから日本語が大好きで、週2回の日本語の授業で一生懸命勉強していました。そして、卒業前の10年生の時から、卒業生向けに毎週日曜日に開催している日本語教室に通い、2016年12月の日本語能力検定試験(JLPT)でN5(5級)に合格いたしました。そして、2017年7月にはN4(4級)に合格いたしました。現在、N3(3級)合格を目指して日本語学習に励んでいます。
将来は、日本語通訳になり、日本企業で働くという夢を持っています。いつか日本に行って、たくさんの日本人に会って、日本人の真面目さ、勤勉さ、親切さなど、素晴らしい面を学び、インド人に伝えたいそうです。HSUを訪問してHSUの学生たちと交流したり、日本中のHSの精舎・正心館に参拝したいと思っています。HSUに留学することも夢見ています。2018年春には、CBSE教育の12年間を修了し、JLPT(日本語検定)N2かN1を取得して、HSU留学資格を取得できるよう、努力したいと語っています。
日本語通訳になり、日本企業に就職し、給料がもらえるようになれば、そのうちの10%をスーリヤ校やエンジェルエイドの活動のために、寄付すると心に決めているそうです。貧しい家庭に生まれた子供でも、チャンスが与えられれば努力次第で成功することが出来る、それをビカッシュ自身が証明し、また、寄付をすることで、次の世代の子供たちに教育を受けるチャンスと希望を与えたいと思っています。